弱視・斜視外来

当院の弱視・斜視専門外来

弱視・斜視専門外来は、佐藤真由美医師が担当しています。また、国家資格を持った視能訓練士3名が弱視・斜視の検査及び訓練を行っています。予約もできます。

弱視とは、子どもの視力の発達で、何かの原因で妨げられてしまうことです。
斜視とは、右目と左目の視線が正しく目標に向かわないことです。

視力は、図のように、3歳(36ヵ月)くらいまで急速に発達します。
しかし、この期間に、強い遠視や乱視あるいは斜視などがあると視力が発達せず、途中で足ぶみしてしまうことがあります。
これが弱視です。弱視は、できるだけ早く発見し、治療を開始した方が視力の発達が良好です。
また、幼少期は、視力と同じように両眼視も発達する時期です。斜視があると、視力のみならず両眼視機能も発達しないことがあります。
斜視も早期治療が必要です。

視力の発達曲線(PL法による)

山本節ほか:眼疾患のある乳幼児におけるPreferential looking視力、
日眼会誌88:(1984)より改変

視力検査

当院では子どもさんの年齢に合った視力検査を行っています。

① 嫌悪反射

 

右目、左目をかくした時の嫌がり方に差がないかどうかを見ます。
片方の目の視力が不良の場合、良い方の目をかくすと、とても嫌がります。

生後4ヵ月

 

② Teller acuity card法(選好注視法)

生後2〜3ヵ月の乳児から1歳数ヵ月の乳幼児の検査

乳児が無地の画面より縞模様の画面を好んで見る特性を利用して測定します。縞がだんだん細くなります。

生後4ヵ月

 

③ 森実式ドットカード法

2歳から可能

うさぎの目の位置と大きさが変えてあります。目の大きさがどこまで分かるのかで測定します。

「お目めのある うさぎさんは どっちかな」

1歳7ヵ月

 

④ 単一視力表(字ひとつ視力)

3歳から測定可能

ランドルト環「C」切れ目の方向を答えてもらって測定します。

指を使用して
4歳

模型ハンドルを使用して
(同じ―同じ遊びを利用)
4歳

⑤ 並列視力表(字づまり視力)

6歳くらいから測定可能ですが、以下の理由で8歳くらいから測定します。

小児は、視力発達の未熟性のため、たくさんのものの中から1つのものを選び出すのが苦手です(読み分け困難)。8歳くらいまでみられる現象です。

⑥ 近見用のランドルト字ひとつ視力

3歳から測定可能

小児では、近見視力が遠見視力より早く発達します。近見視力から遠見視力の程度が推定できます。

5歳

 

眼位検査

当院では子どもさんの年齢に合った眼位検査を行っています。

① 光による眼位検査

黒目に映る光点の位置によって斜視があるかどうかを判定します。

生後4ヵ月

 

② プリズムを使っての斜視角(量)の測定

光を見つめ始めたら乳児でも測定可能です。

生後4ヵ月

 

③ 目の動きの検査

オモチャや興味のあるものを動かして右目と左目がちゃんと動くのかを検査します。
(目を動かしている6本の筋肉が、正常に働いているかどうか)

生後4ヵ月

 

両眼視機能検査

右目と左目で同時にものを見て、それを脳の中で1つにまとめる働きを両眼視と言います。
両眼視によって、ものが立体的に見えます。以下は、両眼視の発達の程度を調べる検査です。

1. 立体視検査

右目と左目を同時に使うと絵が飛び出して見えます。
弱視や斜視で片目でしか見てないと絵は飛び出して見えません。

① Lang-Stereotest            1歳半から測定可能

両目を同時に使うと絵が浮き出して見える

1歳7ヵ月

② Random Dot Stereo Butterfly   2歳3ヵ月から測定可能

偏光メガネを使用して、両目を同時に使うと絵が浮き出して見える

5歳

③ TNO stereotest             2歳2〜3ヵ月から測定可能

赤緑眼鏡を使用して両目を同時に使うと絵が浮き出して見える

3歳7ヵ月

2. 大型弱視鏡(シノプトフォア) による検査

立体視だけではなく、他の両眼視の検査もできます。
また、当院ではこれを訓練にも使用しています。

3歳7ヵ月

3歳7ヵ月

3. Bagolini線条レンズ試験

日常視に最も近い両眼視の状態を検査します。

使用するメガネは、レンズ表面に片方は45°、もう片方に135°の細かい平行線が全面に刻まれています。 このメガネを通して光源を見ると、斜めに直交した光線が見えます。 光線がどのような見え方をするのかを答えてもらい両眼視の状態を検査します。

5歳

 

お知らせ

新しい乳幼児の屈折検査機器「ビジョンスクリーナー」が入りました。
屈折とは、近視、遠視、乱視のことです。強い遠視や乱視があると、弱視の原因になりますが、屈折検査を行うと、これを早期に発見できます。ビジョンスクリーナーは1mくらい離れて検査するので、幼い子どもさんも嫌がらず検査できます。0歳児でもできました。
当院では、乳幼児の視力検査も行っていますが、この屈折検査はもっと簡単にできます。
弱視で当院に通院中の子どもさんのご兄弟姉妹の方には、検査をおすすめしています。
その他の症状で来院された子どもさんも、ご希望の方は、スタッフにお伝えください。

弱視及び斜視は、早く発見し、早く治療を開始した方が治療効果が上がります。 幼い子どもさんでも年齢に合った、検査及び治療ができます。 子どもさんの目について何かご心配がありましたら、ご相談ください。

佐藤真由美医師の弱視・斜視専門外来日

※1:月2回 第1、第3土曜日 9:00〜14:00

電話予約もできます